「人生は若者だけの世界ではなく、
インスピレーションを得た人の世界」
という一文に出会って、
今から夏休みが始まるぞ!という時の
青空を眺めているような気持ちがした。
(インスピレーション=創作や思索の過程において閃く新しい考えのこと。)
人はなぜ若く見られたいのかというと、
“生命力がある”と人から認識されたいからだと思う。
それはつまり、
動物脳の欲求である。
しかし私たちは、
動物脳と人間脳を併せ持つユニークな生きもの。
動物脳の一方で、
人間脳の欲求も持っている。
人間脳が喜ぶのが、インスピレーション。
・・と考えると、
私たちが本当に求めているのは、
白髪染めやシミ隠しではなく
インスピレーションが湧くような日々をおくることなのでは?
そして
いくつになっても求めるのは、
じつはハリのある肉体ではなく
インスピレーションに、ともに心躍らせる
真の友人に出会うことなのではないだろうか。
インスピレーションの持つ躍動感。生命感。
私たちはこの命が終わる時まで、命の躍動をこそ感じたいのだ。
人生100年時代と言われるようになった今。
そして貨幣経済から、あらたな価値観へシフトし始めた今。
私たちが目を向けていく先は
動物脳をいたずらに刺激するばかりの世界ではなく、
インスピレーションを大切にする文化を育んでいくことではないだろうか。
これからはインスピレーションが湧きやすい環境に
価値を感じる人が増えることで、
新たな、しかしずっと前から私たちが求めていた幸せが広がっていくと想像する。