陰陽五行という言葉を聞かれたことはあると思います。
これは古代中国が起源の、ものの捉え方なのですが、
なかなか理に適っているので、今現在もじつは秘かに根付いている思想です。
たとえば季節が春夏秋冬と巡っていくのも、
一日が朝昼夕夜と巡っていくのも、
私たちがオギャアと生まれてから成長し、成熟し、老化して死んでいくのも
陰陽五行で説明できます。
夏から春へ逆戻りなんてこと、まず無いですよね。
陰陽五行は、宇宙のことわり(理)に則っています。
ここでは、
じつは私たちの生活や人生に大きく影響を及ぼしている
陰陽五行を、あなたと一緒に分かりやすく理解していきたいなと思っています。
陰陽五行という地図が頭の中にあることで、それを活用して
毎日や、人生がよりスイスイと気持ちよく巡っていくといいですよね。
それでは今回はまず、
陰陽五行という考え方はどんなふうになっているのか?
という最初の部分について、ざっくりとみていきたいと思います。
陰陽って、なんだろう?
陰陽というのは、
二つの対照的なエネルギーのことです。
「陰」と呼ばれる“広がる・拡散する状態”と、
「陽」と呼ばれる“収縮する状態”のことを指します。
こちらで 陰陽の詳しい説明をしています↓

広がる状態と、収縮する状態。
たとえば、呼吸をする時の肺の動きなんかもそうですね。
この陰陽は常に移り変わっているので、
そのバランスは今“陰の力が強め”とか、いま“すごく強い”とか、
“だんだん弱くなってきた”、“いますごく弱い”とか。
そんなふうに、「いまの状態を切り取ると、大体こんな状態。」
というふうに表されます。
ざっくりと、4パターンにされます。
例えば、春夏秋冬みたいに。
陰陽のバランス状態を4パターンに分けたものが、「四相」
でも私たちが日ごろ体感しているように、
昨日までが春で、今日から夏!なんてことないですよね。
いつも少しずつ変化していきます。
だからといってすべてを区切ろうとするのは逆に煩雑になるので、
陰陽の変化をざっくりと4パターンに分けることにしましょう。
その考え方が、「四相」です。
いま例に挙げた春夏秋冬もそうですし、
人の成長(少年→青年→壮年→老年)もそうですね。
一日の流れ(朝昼夕晩)もそうですし、
「起→承→転→結」の流れのある話なども、
聞いてて気持ちがいいですね。
一見そうとは気付かなかったことにも、
この変化し続ける2つのエネルギーバランスは存在しています。
陰陽と四相のおさらい
ここまでのおさらいをしますと、
この地球上にあるものはすべて、
陰陽という2つのエネルギー状態を宿している。
それらは常に動き続けているので、
その状態を4パターン切り取ったものが、四相である。
ここまでは、
なんとなく整理されましたか?
この四相の変化を地球上で支えるのが、
場の力です。私たちの地球でいうと、大地の力です。
地球上に形あるものは、
地に足をつけていますし、
大地から食物が生まれますよね。
ですので、陰陽の四相(4つの状態)に大地の力が加わった、
合計“五つの相でものごとの状態や変化を捉えようね”という考え方が、
陰陽五行説です。
「人体は小宇宙だ」ということを聞かれたことがあると思います。
宇宙には60兆の星が存在し、
人の細胞の数も60兆と言われるように、
宇宙の構成と人体の構成は相関していると言われます。
なので陰陽五行説は、
宇宙の変化(たとえば季節)から
小宇宙である人体(の変化)を理解するのに役だったりします。
病気の流れもわかるようになるので、
病気になる前の、「なんか調子がよくないな・・」という未病の段階で
自分や家族をケアできるようになります。
今回は、陰陽五行って時々聞くけど、
いったい何のこと?と思われていた方のために、
言葉の由来をお伝えしてみました。